[:ja]皆さんこんにちは。
師走に入り、年末にも差し掛かってきたところで、tellowsではデータの研究の年末発表を公開していきます。(日本版では初公開!)
2018年11月にtellowsではじめてとなる、ユーザーのコメントや動向についての研究を公開しました。
今年も1月から11月にかけて収集した、スパム報告やトレンドの変化についてのデータをアップデートしていきます。2部に分けて更新しますので、是非ご一読いただき、迷惑電話防止と認識の向上にお役立てください。
下のグラフでは、上位利用国の2018年と2019年の1000ユーザーあたりのスパム報告数を示しています。
日本はランク外となっていますが、例えば、英国では2019年には1000人中3%のユーザーがコメントを共有しています。また、2018年と比較すると増加していることが分かります。しかしながら、コロンビアが変わらずトップで、1000人中7%が心当たりのない電話番号についての情報を共有しました。
また、2018年と比べても報告数は全体的に増加しています。メキシコとコロンビアでは、より急激な上昇がみられ、2018年と比較しても、他の国と比べても一番多く増加しています。
ポーランド、ポルトガル、チェコなどの国々でも報告の割合が増加していることが分かります。tellowsでの、迷惑電話の全体の報告数はどの国でも増加しました。
次に2019年の報告数を詳しく見ていきましょう。上位利用国のデータを、色別で分けています。ユーザー1000人あたりに、スコア評価を行ったユーザーは0から8人とバラつきがありました。
緑色で分けられている国を見ていきましょう。コロンビア、アメリカ/カナダとメキシコは依然として高い平均水準を維持しており、この割合は200人に1人は迷惑電話に対してスコア評価を行っていることになります。
白色で分けられているのは、ドイツ、イタリア、英国、インドネシア。フランス、スイス、オーストリアとベネズエラです。これらの国々は1000人に対して3~5件の報告が平均で、最低でも300人中1人はスコア評価をしています。
その他の、スペイン、ポルトガル、ブラジル、サウジアラビア、ポーランド、チェコと台湾の平均数はそれほどの差異はなく、500人中1人がスコア評価をしていることになります。
世界的に迷惑電話は増加の傾向にあり、比例してスコア評価や報告も増えています。そして、日本も例外ではありません。
近年では、セールスや勧誘といった従来のカテゴリーに含まれない、国際ワン切り、ロボコール、SMS詐欺といった新しい手口が登場し多様化しています。これにより、より危険にさらされる機会も増え、複雑化しています。日本では被害件数と金額ともに、減少傾向にありますが(今年の被害状況に関する記事)、高齢者を狙った、電話を通じて行われるキャッシュカードを預けたり、送るよう指示するなどの凶悪な特殊詐欺が目立ちました。
年末年始も迫ってきているということで、このような被害に遭わないために、今一度ご家族とのコミュニケーションの取り方を考えていただければと思います。
また、一年の中でも忙しい時期となり、迷惑電話も増える傾向にあります。インフルエンザの流行期にも突入しておりますので、皆さんお気をつけ下さい。
tellowsの研究データの公開は第二弾に続きますので、また次回のブログでお会いしましょう。[:]